パターン検定2級・3級の持込原型ルール|使える原型・使えない原型と禁止事項
こんにちは。I-bellepattern 代表・パタンナーのMisakiです。
パターンメーキング技術検定2級・3級の実技では、原型を自分で用意して持参します。ところが、「手持ちの原型が使えるのか分からない」「当日、持ち込み不可と言われたらどうしよう」という不安の声をよく聞きます。
この記事では、協会が公開している「使用する原型について(2級・3級共通)」をもとに、使える原型・使えない原型と、守るべきルールを整理します。
まず押さえたい基本ルール
- 実技試験当日に使うボディに合うものを準備する
- プラスチックの原型も使用可
- 外周線でカットしていない原型でも使用可
2級の実技で使うボディは、JIS規格サイズ「9R(旧表記:9AR)」に対応するボディです。3級は会場ごとの保有ボディを考慮して決められるため、会場が決まったら使用ボディ(ボディ名・寸法)を確認してから原型を準備しましょう。
使える原型(A〜Dに類似したもの)
協会の資料では、使用可能な身頃原型としてA〜Dの4つの形が図で示されています。これらに類似したものを各自で持参します。
- A〜Dはいずれも、前・後ろの身頃原型(ウエストラインまたはその下までの基本形)
- 胸ぐせダーツは、肩・脇・AH(アームホール)のどの方向からとってもかまいません
つまり、「胸ぐせダーツの位置が違うから使えない」ということはありません。大切なのは、課題に合わせて手を加えていない基本の身頃原型であることです。
使えない原型(E〜J)
次のような原型は、A〜Dに似た形であっても使用できません。
| 記号 | 種類 | 使えない理由 |
|---|---|---|
| E | 操作された原型 | 使用可能な原型でも、脇をつけるなど操作したものは不可 |
| F | プリンセス原型 | 切り替え線が入った原型は不可 |
| G | ブラウス原型 | 服種別に調整された原型は不可 |
| H・I・J | そで原型 | 袖の原型は持ち込み不可 |
協会の資料には「課題に合わせて調整された原型は使用不可」と書かれています。また、2級の出題テーマにも「シルエット原型、服種別原型は試験会場で使用不可」と明記されています。
特に注意したいのが袖の原型です。袖は身頃のアームホールに合わせて、その場で作図する必要があります。袖の作図に時間がかかる方は、ここを重点的に練習しておきましょう。
やってはいけない3つのこと(厳守事項)
- 原型をあらかじめパターン用紙に描き込むこと
- 試験時間中に原型を貸し借りすること
- 原型にあらかじめ展開線を描き込むこと
「時間短縮のために、パターン用紙に原型を写してから持っていこう」は違反になります。パターン用紙は白ハトロン紙(無地)で、マーキングなどがされている場合は受験できないので注意してください。
また、フラットパターンメーキングを選んだ場合は、原型を使った作図をファーストパターンに添付して提出します。原型からどう展開したかが採点者に伝わるように描きましょう。
2級の「製図」試験では原型は不要
2級は筆記試験の中に「製図」がありますが、こちらは問題用紙に記載されている原型を使って解答します。原型を持参する必要はありません。原型を持っていくのは実技試験の日です。
原型選びで迷ったときのチェックリスト
- □ 2級の場合、9R(9AR)ボディに合うサイズか
- □ 前・後ろの身頃原型だけか(袖原型は持ち込まない)
- □ プリンセスラインや脇の切り替えなど、操作が加わっていないか
- □ ブラウス用・ジャケット用など服種別に調整した原型ではないか
- □ 原型に展開線を描き込んでいないか
- □ パターン用紙に原型を描き込んでいないか
ルールは年度によって変わる可能性があります。受験する年に、必ず協会の公式サイトで「使用する原型について」の最新版を確認してください。
まとめ
- 2級・3級の実技は原型を持参。A〜Dに類似した身頃原型が使える
- 胸ぐせダーツの方向(肩・脇・AH)は自由。プラスチック原型も可
- 操作した原型、プリンセス原型、ブラウス原型、袖原型は使えない
- 原型の描き込み、展開線の描き込み、貸し借りは禁止
I-bellepattern では、検定で使いやすい原型や道具もご用意しています。原型選びや作図の手順で迷ったら、お気軽にご相談ください。