婦人子供服製造技能士(パターンメーキング作業)の受検資格は?実務経験の年数と数え方
こんにちは。I-bellepattern 代表・パタンナーのMisakiです。
国家資格の「婦人子供服製造技能士(婦人子供既製服パターンメーキング作業)」を目指すとき、最初にぶつかるのが受検資格の壁です。
パターンメーキング技術検定は誰でも受験できますが、国家技能検定は原則として実務経験が必要です。「自分は受けられるの?」「フリーランスの期間は数えていいの?」と迷う方も多いと思います。
この記事では、厚生労働省が公表している受検資格の一覧をもとに、2級・1級を受けるための条件と、実務経験の考え方をまとめました。
そもそも「パターンメーキング作業」は何級がある?
技能検定の「婦人子供服製造」という職種には、いくつかの「作業」があります。
- 婦人子供注文服製作作業
- 婦人子供既製服パターンメーキング作業
- 婦人子供既製服縫製作業
パタンナー向けのパターンメーキング作業は、2級と1級で実施されています(3級は既製服の縫製作業のみです)。1級合格後に実務経験を積むと、管理・監督者向けの特級にも進めます。
受検資格の基本:必要な実務経験の年数
厚生労働省の「技能検定の受検資格一覧表」から、2級・1級に関係する主なものを抜き出すと、次のとおりです。
| 受検する人の経歴 | 2級 | 1級 |
|---|---|---|
| 実務経験のみ | 2年 | 7年 |
| 3級に合格している | 0年(実務経験不要) | 3級合格後 4年 |
| 2級に合格している | ― | 2級合格後 2年 |
| 専門高校卒業など | 0年 | 6年 |
| 短大・高専卒業など | 0年 | 5年 |
| 大学卒業など | 0年 | 4年 |
| 専修学校・各種学校(厚生労働大臣指定)800時間以上 | 0年 | 6年 |
| 同 1600時間以上 | 0年 | 5年 |
| 同 3200時間以上 | 0年 | 4年 |
| 職業訓練指導員免許を取得 | ― | 1年 |
※学歴による短縮は、原則として検定職種に関係する学科(服飾系など)を卒業した場合が対象です。
※細かい条件や最新の内容は、受検する都道府県の職業能力開発協会で必ず確認してください。
よくあるケース別の考え方
ケース1:服飾系の専門学校を卒業して、パタンナーとして働いている
学校の種類や授業時間によって変わりますが、2級は実務経験なしで受検できる可能性が高いです。1級は卒業後の実務経験が4〜6年必要になるケースが多いので、まず2級に合格し、「2級合格後2年」のルートで1級を目指すのが近道になることもあります。
ケース2:専門学校には行かず、働きながらパターンを覚えた
実務経験のみの場合、2級は2年、1級は7年が必要です。ただし、2級に合格すれば、その後2年で1級を受検できます。7年待つよりずっと早いので、2級から順番に受けるのがおすすめです。
私自身も専門学校を卒業していないため、国家検定は2級から受け、2級・1級ともに一発で合格しました。
ケース3:洋裁教室や職業訓練で学んだ
公共職業訓練の修了や、職業訓練指導員免許の取得によって、必要な年数が短くなる場合があります。訓練の課程や時間数によって扱いが変わるので、修了証などを用意して協会に相談してみてください。
「実務経験」に含まれるもの
厚生労働省の案内では、実務経験の範囲には、現場での作業だけでなく、管理、監督、訓練、教育、研究の業務や、入職後に訓練・教育を受けた期間も含まれるとされています。
パタンナーの場合、例えば次のような業務が考えられます。
- アパレル企業や縫製工場でのパターン作成・修正・グレーディング
- パタンナーアシスタントとしての業務
- オーダー服やリメイクのパターン作成
- 洋裁・パターンの指導業務
フリーランスや自営の期間については、どのように証明するかがポイントになります。受検申請の前に、業務内容や期間を説明できる資料を準備し、協会に確認しておくと安心です。
試験の時期と申請のタイミング
婦人子供服製造は、技能検定の後期に実施される職種です。目安は次のとおりです。
- 受検申請:例年10月上旬〜中旬ごろ(都道府県によって異なります)
- 実技試験:12月〜翌年2月ごろ
- 学科試験:翌年1月〜2月ごろ
申請期間は約2週間と短いので、夏ごろから受検する都道府県の案内をチェックしておきましょう。また、職種によっては実施しない都道府県や年度もあります。お住まいの地域で実施されない場合は、実施している他の都道府県で受検できるか確認してみてください。
試験に向けて、いつから準備する?
実技試験は冬に行われるので、申請が終わってから対策を始めると、準備期間は2〜3か月しかありません。パターンの手順や時間配分を身につけるには短いので、受検を決めたら申請前から練習を始めるのがおすすめです。
なお、国家検定とパターンメーキング技術検定は、似ているようで試験内容が違います。特に2級は課題も提出物も異なるため、受ける試験に合わせた対策が必要です。違いについては「パターンメーキング技術検定と国家技能検定の違い」をご覧ください。
まとめ
- パターンメーキング作業は2級・1級。原則として実務経験が必要
- 実務経験のみなら2級は2年、1級は7年。ただし2級合格後なら2年で1級を受けられる
- 服飾系の学校の卒業や職業訓練で、必要な年数が短くなる場合がある
- 申請は例年10月ごろの約2週間。細かい条件は都道府県の協会で必ず確認
I-bellepattern の講座は、国家技能検定の2級・1級にも対応しています。「受検資格はありそうだけど、何から対策すればいいか分からない」という方は、受検予定の級と現在の状況をお知らせください。